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2024/04/24 16:51 |
悲劇の後の考え


岐阜県で、中2の女子生徒が、いじめを苦とし、自殺した事実が公けとなった。
本当に悔やまれる出来事だと思う。本人、ご家族や、友人、知人の気持ちを考えると胸が痛くなる。この事件のような悲劇を繰り返してはいけないと強く思う。今、学校や職場、現実社会のなかで、年齢を問わずいじめというものは存在する。その中で僕が訴えたい事は、『自尊心を持って欲しい』という事である。それは、加害者、被害者、共にである。


【少年期のエジソン】
 
少年時代のエジソンは学校の算数の時間に習った、1+1=2という答えに疑問を持った。その疑問を先生に話したところ、先生はエジソンの疑問を受け止めることができず、エジソンを変人扱いしたという。分野は異なるが、理科の細胞分裂からいえば、一つの核は細胞分裂を繰り返し、1+1=無数というのが答えである。おそらくエジソンは、数式にとらわれる考え方を嫌い、無数の可能性を少年時代から見つめていたのかもしれない。しかし、周囲の友人や学校の先生からは変人扱いされ、いじめの対象となった。そこで、エジソンは母親にその悔しさをぶつける。その時母親は、「そんな学校ならいかなくてもいい!」と言い、母親自らエジソンに学問を教えた。創造性や発想のすばらしさ、エジソンの自尊心を重んじる母の教育であった。エジソンにとって母は最高の教育者であったに違いない。その結果、エジソンは世界の発明王となり、世界中で生活になくてはならない電球など、数多くの発明を残すことになる。


【個性は宝】

人それぞれ、個性がある。個性を異質ととらえる事は、人間の豊かさと成長を止める。いじめは、個々のすばらしさを見ることの出来ない盲目から起きる。そして、いじめを受けている人に対して訴えたい事は、いじめられるから、自分はいなくてもいい人間だと思わないで欲しいということである。いじめられていたからこそ、人の心に敏感になれるし、人の痛みを自分の痛みに思える、すばらしい人間になれる!生きていく中で一番の罪は、自分を卑下すること。自分のすばらしさに気づけない心。だから、自分のすばらしさを見つけて欲しいし、大切にしてほしい!いじめる人に対しては、愚かで悲しい人になって欲しくないと言いたい。批判をすることは誰にだってできる。しかし、人の心に灯をともし、心さえも変えることは一番難しいことである。その事をしないで人の批判や傷つくことを繰り返すのは卑怯者である。自分の良い心に蓋で覆う事は自分がかわいそうだと思う。
いじめる側、いじめられている側、共に自分を大切に思って欲しい。


【寛容な教育】

エジソンの話の中での、母親のような理解者が人間には必要だということである。学校では先生や友達、先輩、後輩。家庭では家族。社会人でも同じことがいえる。だからこそ、個々の個性を受け止められる教育が必要なのだ。それは学校教育だけではなく、家庭教育や地域社会での教育も含めての事。


【客観から主観へ】

マスコミや社会の風潮の中に、原因究明に関して、犯人探しをするクセがある。犯人が見つかれば一見、出来事の解決したように錯覚をする。しかし、犯人探しはあくまで客観的思考から脱しておらず、批判するだけで納まってしまうことが多い。大切なことは一人一人が主体的になり自分の出来ることを実行する力であると考える。


【ローザ・パークスの闘い】

自由民権運動の母と呼ばれる、ローザ・パークスの話をしたい。ローザはアメリカの黒人差別に立ち上がった闘士である。黒人はバスに乗る際、黒人席に乗せたれた。しかし、ローザは白人席に座り続けた。この人種差別は不当であり、人としての権利を奪うものとして訴える魂の行動だった。始めは黒人であってもローザの行動に冷ややかな目を注いでいた。その当時、黒人差別は非道であった。黒人に対する暴力、殺人、街を歩く黒人女性への暴行は後を絶たず、日常として繰り返されていた。しかし、黒人はその現実を見過ごす事しかできなかったのだ。なぜなら、黒人のほとんどが貧困であり、裁判を起こすだけの費用が捻出できないばかりか、裁判を起こせたとしても不等判決により敗訴することが決まっていたからだ。怒りを押し殺すようにして黒人はアメリカという白人社会を生きてきた。差別と学費の問題で黒人の子供達が教育を受けられず、正義を掲げることが難しいという現状もあったであろう。ローザは誰にでもできる行動を実行した。しかし、命懸けの勇気ある行動のため為、一人行わなかった。それでもローザは
白人席に座り続ける。ローザ一人では何も変わらなかっただろう。しかし、庶民であり偉い肩書きがあるわけでもない、一人の若き女性の行動から、その運動はローザだけのものではなくなっていた。黒人の間で波紋が広がり、バスボイコットやローザに賛同する人が数多く現れたのだ!時には命を狙われ、脅迫は電話や手紙にも及んだがローザは屈しない。貫いたのだ。その結果、黒人差別撤廃を勝ち得た。昨年、ローザ・パークスは亡くなったが、その魂は永遠に受け継がれていくに違いない。ローザ・パークスの行動や行き方を通して、一人の行動が万人の強い意志に変わることが分かる。


【変える力への転換】

自分自身の行動や言動は小さな力かもしれない。しかし、一つの行動や言動が万倍の力を奮い起こす。いじめに関しても、社会全体で一人一人が出来る行動をしていく必要がある。自分にできることを諦めずに、変える力へと変換していく事と、自尊心を育てる主体性が求められる。


最後に


『皆、尊くすばらしい存在であり、最大の可能性を秘めている!』


と言い残したい。



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2006/10/31 20:27 | Comments(0) | TrackBack() | エッセー

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